2012年5月25日

「英語の冒険」~その3~ 神の言葉

何だか今の日本で「神の、、」と言うと「何だかな~」みたいな文脈になってしまうことが多いのだけれど、まぁ、歴史を語る/他国を語る上では避けて通るわけにはいかない話ですわな。

前回の続きから。
1350年、黒死病(ペスト)で当時400万人ほどいたイギリスの人口で3分の1ほどが亡くなってしまう。

当時の牧師によれば、ラテン語で
最初のペスト患者は1350年の前年に出た。…1350年は無慈悲な、荒涼たる、暴虐の年で、そのことを語るのはほんのひとにぎりの住人だけだ
とも残された。

亡くなった方のうちでは、当時支配階級だった聖職者も多く、この時期から農民による一揆、教育現場での「反乱」など、「ラテン語を喋れる者だからこその権威」に楯突く者たちの行動があちこちで起きるようになる。

1399年には、当時の王が退位講演に英語を使ったことが象徴的とされる。

そんな中、オックスフォードで学んでいたウィクリフは、哲学/神学の権威となるが、「自分の知識は人々に知らしめるべき」との信念から、当時ラテン語のみで書かれていた聖書の英語への翻訳を始める。


(その4につづく)