2012年8月19日

経験か、データか。

Brad Pittが主演の実話を元にした野球の映画MoneyBallのPaperBackを読んでいるが、意外に深い(?!)話が書いてあったのでメモ。


ざくっと言うと、「弱小野球チームを勝たせるにはどうするか?」を命じられたGM(=General Manager)のBrad Pittが、如何に少ない資金で選手を集めて効率良く勝てるチームに育て上げるかというのが物語の大筋。

映画では、旧くからいるscoutmenが、選手の素質やバッティング・フォーム、人気選手を集めがちな彼らの主観を元にしたチーム編成方法と、GMを任せられた若きBrad Pittが統計学(statistics)を駆使するもう1人の若者のサポートを得ながら「勝てるチーム」を作っていく手法とで対立が起きる。

Paperbackでも同様の「対立」が描写されるが、やはり自分が今まで野球業界で培ってきた経験(experience)を重視する重鎮たちに対して、過去の出塁率、打率などのデータ分析を元にした方法でチームを作っていく話に展開していく。そんな中、一筋の光が見えてくるのは、
But the hitter is the center of attention. We notice what he does, bend over the scorecard with his name in mind. If he hits a smash down the third base line and the third baseman makes a diving stop and throws the runner out, then we notice and applaud the their baseman. But until the smash it hit, who is watching the third baseman? If he anticipates, if he adjusts for the hitter and moves over just two steps, then the same smash is a routine backhand stop - and nobody applauds. . . .  (quotation from p68 of "MONEYBALL")
にもある通り、人間誰しも思い入れや思い込みがある以上、常に平等に選手たちのパフォーマンスをチェック出来ないが、データは経験で見落としがちな点もしっかり拾うことができる。

平たく言えば、分析をする上で"MECEをしっかりしてね"ていう話なんだけども(汗)、こういった話は兎角企業経営の文脈でよく用いられていた話だったので、ちょっと新しいなと思った。私自身が野球の素人って話も多分にあるのだろうけど、投手が打者にボールを投げている時に三塁手が何をしてるか、なんて全く考えないが、データをつぶさにチェックしていれば気づきは起こりうる。逆に、そういう視点で野球を考えることも出来なかったチームは風通しが余程悪かったのかな、なんて思ったりして。

勿論、これまでの統計データによる分析結果で未来を予測し切れるのなら誰も困らないが、世界経済が停滞しちゃってる昨今を振り返るまでもなく世の中そんなに簡単には出来ていないようですので、あまり絶対視するのもどうかな、と思いますが。。w


Paperbackでは、登場人物の人となりなんかが映画に比べればずっと深いところまで記述があるので、映画の内容と関係なしに楽しめる内容カモ♪(英語ですが、、)